061116 見慣れる風景 [随想]
転職して半月、出社した日数は正味10日で、新しい道、新しい机、新しい同僚には、まだ慣れない。
入社に合わせて新調した革靴もまだなじまず、靴ズレが足を刺す。痛む足で昼休みの1時間をフルに使って会社の周辺を四方八方、歩き回っている。この革靴が足になじむころ、いまは見慣れぬこの風景も、身体になじむのだろう。
見慣れぬ風景は、多くの情報を提供する。街並みも木々も人々も、すべてが興味深く感じられる。変わらぬはずの空の色さえ、新鮮に思われる。現実的には、さしあたって同僚の顔、名前をおぼえることにも迫られる。情報過多のなかで興奮と緊張がくり返され、疲労は蓄積する。
だけどあと数ヵ月もしたら、いつもの道、いつもの机、いつもの同僚に囲まれて、いつもの仕事に精を出すようになる。なだらかな坂を転がるようにゆっくりと、この風景はいつか自分のものになる。一度自分のものになった風景は、二度と元には戻らない。はきなじんだ革靴が新品同様に戻ることは、決してない。
時限つきのこの期間は、だから貴重で、いまの感覚をしっかりと、身体に刻んでおきたいと思う。風景にいつか 「飽きた」 と感じたとき、この感覚を思い出して力にできるように。
061102 ジョブチェンジ [日常]
061101 年賀状いりませんか? 2007 [企画]
ようやく干支半まわりです。
当サイトが 「ホームページ」 から 「ブログ」 へと形態を移し、巷間ではSNSが隆盛をきわめるなかにあっても、アナログな交流手段を推進する本企画は継続します。
年賀状……、送ってもいいですか?
こんなきわめてかわいらしい呼びかけを僕がおこなうことも、6年も続ければスタイルとして確立し、そろそろ許容されつつあるんじゃないかと思います。許容してください。
僕からの 「おめでたい雰囲気が微塵も感じられない、変な年賀状」 に関心をおもちの方は、以下の要項もご確認のうえ、よろしくご検討のほどをお願いいたします。もちろん、継続して参加いただける方からのメッセージも大歓迎です。諸々の事情もおありかと思われますので、 「今回はご遠慮」 というメッセージでも結構です。