080323 壱組印プリゼンツ 『小林秀雄先生来る』 [告知・宣伝]

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 宣伝です。旗揚げ公演としての上演から早5年、壱組印 『小林秀雄先生来る』 (作・原田宗典/演出・大谷亮介) が、5月28日から6月4日までの8日間、東京・新宿 「THEATER/TOPS」 にて再演されます。

 前売チケットは、4月21日より 「プリエール」 「チケットぴあ」 「e+ (イープラス) 」 での取り扱いを開始します。詳細は 「はらだしき村」 「プリエール」 に掲載中。

 個人的には、5月に公開を控える大谷さん出演の映画 『相棒 -劇場版-』 にも期待しています。また、山田まりやさんとの結婚でメディアへの露出急増中の草野さんにも注目です。制作サイドからすれば、 「もう少し公演に近い時期だったら、宣伝も兼ねられたのに! おしい!」 というところでしょうか。

 なお、今日は同じくプリエールプロデュースの芝居 『リンゴの木の下で~昭和21年のジャズ』 を観てきました。僕ら 『ジャンプ放送局』 世代のアイドル、横山智佐さんが主演で、感慨深い。 『小林秀雄先生来る』 に客演の水内清光さん、藤崎卓也さんもしっかり存在感。期待ふくらみました。

 懸念は、5~6月の上演期間中、僕は日本にいるんだろうか? ということだけです (海外に飛ばされてそうな気配) 。

再演! 壱組印 『小林秀雄先生来る』 4/21 (月) 前売開始
http://www.haramu.net/main/archives/2008/03/421.html

■はらだしき村
http://www.haramu.net/

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080320 取材される側に立つこと [随想]

 編集・記者職を5、6年続けてきて、取材件数は延べ300件を超えたけれど、取材前日もしくは直前の、胃がきゅうきゅうする緊張の時間は、毎回必ず訪れる。

 額に汗をかき、喉が渇き、産毛が逆立つ、そんな心地よくも気持よくもない時間なのだが、 「お、来た来た」 とこれを迎え、 「この時間が醍醐味ではあるな、うん」 と、マゾヒスティックな悦びを感じてもいる。

 書きたい記事のイメージをあらかじめ用意し、取材自体のストーリーもある程度は想定しておいてから、現場に臨む。初対面の人物と30分から60分くらい向き合って、記事を形づくるための言葉を聞き出していく。媒体の性質を考慮しながら、趣旨から逸れぬよう配慮しながら、時間の配分を思慮しながら、問いを投げなければならない。

 限られた時間のなかで、 「それ、いただきました!」 という言葉をいくつ得られるかが、成否を分ける。記事を構成する要素が不足しているうちは、 「まだ足りない……、まだ……、もうちょい……」 と、ハラハラしながら言葉を待つ。と、ある時点で 「よっしゃ、これで書けるぞ」 という確信を得る瞬間が訪れて、安堵する。

 「これで書けるぞ」 と確信する瞬間の心持を表現したいんだけど、うまく言葉にできない。 「ふわっ」 と浮遊する感じのような気もするし、 「すとんっ」 と着地する感じのような気もする。その瞬間は、取材開始5分後に訪れることもあるし、取材終了3分前にようやく訪れることもある。 「この時間が醍醐味ではあるな、うん」 と、ここでもまた、感じる。

 以上、 「取材する側」 からの取材観の一部。で、ここから立場が入れ替わる。先日、僕は初めて 「取材される側」 に立った。

 経緯。 「会社が就職情報誌に掲載する求人広告に、 『先輩社員から一言』 的なコンテンツがある」 「ついては、広告代理店が取材にやってくるから、誰か応じてくれないか」 「おおRanaくん、キミヒマそうだから、よろしく頼む」

 ……と、 「誰でもいいから」 なノリで取材に臨むことに。 「数十文字のコメントを取る、10分程度の簡単な取材だから」 との人事課長の言葉に、逆に身構えてしまう。 「え? 10分もしゃべることある?」 。取材する側なら30分でも60分でも乗り切れるのに、立場を替えるとこんなに不安になるのか。

 取材会場は、社内の会議室。代理店の担当者2名、記者、カメラマンが待ち構えている。4対1か、なんて劣勢。取材チームって、けっこう相手に圧迫感与えてるものなんだな。

 取材開始。 「今の会社への転職を決意した理由は?」 「職場の雰囲気は?」 「編集者に求められる資質は?」 ……。記者から矢継ぎ早に繰り出される質問。答えながら、考えていた。 「見出しになりやすい言葉を選ぼう」 「まとめやすいように、できるだけ論理的かつ明解に話そう」 「 『それ、いただきました!』 という言葉、提供できてればいいな」 ……。取材する側の視点で、記者の利便を慮ってしまう。

 取材終了。記者に、 「大丈夫でしたかねえ、こんなんで」 と声をかける。この言葉、僕も何度か取材後に言われたことがあるぞ。そうか、こういう心境なんだな、みんな。

 気づけば、手の平にじっとりと汗が。緊張の質が異なると、汗をかく場所も違うらしい。記者にもうひとつ、 「どうですか?  『これで書けるぞ』 って確信、得られました?」 とも問いたかったが、機を逃して訊けなかった。それが心残り。

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