■ 2001年5月

. 010504 アキバに完敗。

 ゴールデンウィークも終盤の5月4日。ここに世紀の3者会談が実現した。顔ぶれを紹介しよう。

 神戸に生まれ育ち、奈良の大学を卒業して東京に就職したtakka

 名古屋に生まれ育ち、名古屋の大学を卒業し、名古屋に就職し研修で東京に来ていたYAMA

 大分に生まれ、宮崎・岡山に育ち、東京の大学に在学中のRana

 濃い。

 そして、

 集った場所が、

 秋葉原。

 濃さ、2乗。

 このイベント、元はと言えば、昼前に洗濯を済ませ、布団を干しているときにあまりの天気のよさとあまりの暇さにたまりかねたRanaが、「遊ばねばっ」と思い立ったのが発端だったと聞く。Ranaは「誰か〜、どっか連れてけ〜」と、自身のHPで泣いていたtakkaにコンタクトを取る。

 R 「なあなあ、今日、ヒマ?」

 t 「ヒマですゥ(即答)

 R 「ところで、レンジ買った?」

 t 「まだですゥ(泣)

 R 「じゃあ、秋葉原行かん? つきあうよ」

 t 「助かりますゥ(喜)

 R 「ほじゃ、秋葉原の電気街側の改札に14時ね」

 t 「わかりましたァ(子羊のような目)

 決定である。買い物したあとはいっしょにメシでも食おう。うむ、有意義な休日。Ranaは午後をひとり寂しく過ごすことを回避できて安堵していた(takkaのキャラ設定があまりにも弱々しいが気にしないように)

 次にRanaはYAMAに電話する。

 R 「なあなあ、今日の夜はもう予定入っとる?」

 Y 「いんや、特に決めとらんけど」

 R 「おお、じゃあさ、takkaさんといっしょにメシ食うからさ、合流せん?」

 Y 「うん、ええよー」

 (ここでYAMAの相方であるmuuと替わる)

 R 「いや、今日のお昼にtakkaさんとアキバで買いもんすんねやけど、そのあといっしょにメシ食おうってYAMAと話しててんけど」

 m 「へええ、アキバで買い物ですかぁ(横目でYAMAを見る)

 「・・・行きたそうな顔をしています(muu談)との一声でYAMAも合流決定。ここにtakka、YAMA、Ranaの3者が集うという恐るべき予定が組み立てられた。突発的に遊びの段取りを整えてしまうのはRanaの得意技らしい。

 そして14時。

 晴天の空も(まさに)真っ青なさわやかな3人が集った。もとい、これ以上ない濃い3人が集った。嘘はつけない。それも秋葉原に。世紀末である(いや、もう21世紀)。秋葉原は都合3回目となるRanaは実はおどおどしていたらしい。高校の修学旅行のときと上京してからFAX機能付き電話を買いに来たとき以来のこととなる。なんでおめえ修学旅行の自由行動で秋葉原行ってんだよ、なんて突っ込まないように。

 ではこの中で相対的にもっとも薄いのは誰かというと、多分Rana氏である。そういうことにしとく。異論は受け付けない。Rana氏がもっとも薄く感じられるくらいのこの3人ならば秋葉原も攻略可能であろうと思われた。

 だが電脳商店街秋葉原、そうは問屋が卸さない。

 まずメインの用件であるところの電子レンジを購入。サトームセンの店員のあまりにぞんざいな応対にtakka半ギレ。いや、キレてた。もう2度とサトームセンで買い物しないぞと決意。YAMA & Ranaも同調。それほどに店員、態度悪かった。ぷんすか(かわいい)

 もうひとつ購入を予定しているガスコンロは後回しにして、秋葉原探索に繰り出す。アキバっ子御用達の、聖域とされるビルヂングに挑む。1Fから6Fまで、ひたすらアキバである(詳細には触れない)。『死亡遊戯』における「レッドペッパータワー(五重塔)」ばりの難易度を誇ると思われる。我々はブルース・リーということでひとつよろしく。

 狭く急な階段を昇り、ひとつひとつの階に陳列されている商品を吟味してゆく。突っ込んだり、目を輝かせたり、感動したり、反応は様々。しかしながら階を進むごとに、ある程度の耐久能があると自負してきた我々も疲弊してきた。そして6Fにて一同顔を見合わせて、

 t 「濃すぎ・・・」

 R 「濃すぎ・・・」

 Y 「キミらもね」

 t、R 「・・・(否定はしない。そして内心、「いや、アンタも濃いがな」と思う)

 そんな(どんな)やり取りが交わされたのち、秋葉原の毒気に当てられた3人は、「ごめんなさい、未熟者にて失礼しました」と一礼してビルヂングを辞す。

 気を取り直してガスコンロ購入の段へ。takka、サトームセンの二の舞は踏むまいぞと、最初に訪れた店とは別の店に入ってコンロを吟味。しかしこの店の店員もまた、態度が最悪である。客を客とも思ってない感あり。続けざまにこのような応対に出くわし、「秋葉原の店員、態度悪いな」とtakkaげんなり。だがこれは早合点。takka、店を出るにおよんで、ここが同じくサトームセンの店舗だったことに気づく。遅い。圧倒的に遅い。大体、他の2人も気づいて指摘してもよさそうなものなのに。というわけでとりあえずサトームセンの店員は態度が悪い。いやしかし、他の店もまた似たり寄ったりなのかもしれない。そこまで確認するだけの余裕はこの日の我々にはなかった。

 これにて秋葉原におけるミッション・コンプリート。さてハラが減った。17時に、別行動をとっていたmuuと浅草で合流する段取りである。muu & takkaは初対面ということになる(そういえばYAMA & takkaも初対面だったのに出会って数分で意気投合。1年半以上にも及ぶチャットトークのたまもの)。 雷門前でmuu、takkaとご対面。muu、笑みをたたえつつtakkaに向けて一言。

 m 「サイン♪、サイン♪ (takkaさんが以前出版した本に)

 初対面の第一声がこれである。takka、驚愕。

 4名さまご一行、マック(「いや、"マクド"ですってば(takka談)」)でしばし休憩した後、松屋のレストラン街にて食事。実にまったりゆるやかな時が流れる。

 食事後、まだ遅くはない時間だったため、さて次はどうしましょ? と会議。ここでmuu、ふたたび笑みをたたえつつ一言。

 m 「襲撃しましょうか♪ (takkaさんちを)

 takka、驚愕(2回目)

 オトコ3人なにするものぞ、いちばんコワイのはmuuであった。

 結局それぞれに疲れもあるのでこれにて散開。takkaにやや安堵の色。突発的ミーティングはここに幕を閉じた。お疲れさん。

この物語は史実を基にしたフィクションです。

2001年05月04日



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