011213 なんてタイムリーなんだ。
この世の地獄。
というものがあるとすれば、そのもっとも身近なものは、ひとり暮らしの人間に襲いかかる風邪に違いありません。
はい、もろやんの12月11日の日記からの引用です、こんにちは。1週間に一度しか更新しない日記にもかかわらず足を運んでくださってるみなさまに感謝。
てなわけで、風邪をひきました。もろやんの策略にものの見事にハマってしまった気分です。「ひとり暮らしと風邪」ネタは最初期の日記でも扱っているのですが(000130)、ネタのリサイクルにも耐えるほどに汎用的で便利なネタかと思われます。もろやんの日記を読んでにんまりと笑わせてもらったその日に風邪をひくなんて、タイムリー過ぎます。どこか運命の糸のようなものを感じます(やだ)。
前夜、就寝前から予兆はあったんです。ノドに違和感があり、胃がキリキリキリ…と痛みました。微熱もあるような気配です。これは危険だ注意せよ、とばかりに熱い風呂から出たあと、湯冷めしないうちにエイヤッと布団に潜り込みました。
いつもならこれでスッキリ爽快、風邪の萌芽を撃退して翌朝を迎えることができていたんです。しかし今回は風邪の勢いの方が勝っていたらしく、本格的な熱と胃の痛みとともに目が覚めました。最近のオーバーワークで体力が落ちていたからかもしれません。見事な風邪です。風邪の世界へようこそ。「お、日記のネタになるぞ」と朦朧とした頭の片隅で思ってしまったのは転んでもタダでは起きない精神の現れです。
さて頭の鈍痛と胃の痙攣に耐えながら寝ることにします。幸いにして不可避な用事はありませんから、ひたすら部屋にこもっていればよろしい。しかしながら唯一にして最大の問題はそう、僕がひとり暮らしである、ということです。身体が弱れば気も弱くなる、のが道理というもので、やたらと人恋しくなります。薬を求めに病院に行ったり食料を求めにコンビニに行ったりする気力もありません。ひとり暮らしの身が恨めしくなります。
頼れるのは友人、ということになるのですが、こういうときに気軽に頼みごとをできるヤツ、となると限られてくるのもまた、友人というものです。幸いにしてひとりだけ心当たりがありました。彼は近所に住んでいますし、救援部隊にうってつけです。SOSメールを飛ばしました。
「仕事終わったあと、時間ある? 風邪で発熱して動けないので、飲料食料を買ってきて欲しいな、と思ったんだけど。時間がなければ、いいです。ぐるぐるぐる…。」
低姿勢です。
「欲しいな、と思ったんだけど。」
と、願望の意をぼかしているようでいて、その実相手の同情心に訴える表現をしています。
「時間がなければ、いいです。」
などと譲歩の姿勢を示しながらも、「時間を作りやがれ、このやろう」と言外にほのめかしています。
「ぐるぐるぐる…。」
と最後に付記したのは緊張の緩和のためですが、これを書いているのが病床に伏す24歳男子だという事実を考えるとちっともかわいくないです。
この計算高いメールにまんまとハマってくれた友人P。折り返し電話をくれました。「なんだどうした大丈夫か? なに買ってきて欲しい?」と。半日ぶりに触れる人の声は、その相手が腐れ縁の悪友といえども感慨深いものがありますが、そんな感動を気取られてはなりません(恥ずかしい)。風邪の人らしく覇気のないトーンで、「ポカリスエットとヨーグルトをよろしく哀愁」とリクエストします。
30分後、玄関先がどたばたと騒々しくなります。「買ってきたぞー。うるあっ」と、スーパーのポリ袋をかざしながら威風堂々と部屋に入ってくる友人P。おおありがたやありがたや。さっそくポカリスエットを開け、水分補給。彼は僕のリクエストの他にも、「薬よりよっぽどキくよ」と栄養ドリンク、「生姜入ってるからね」と鶏の唐揚げを買ってきてくれました。ドリンクをぐびぐびと飲み干し、唐揚げをばくばくと食らいます(胃が痛いんじゃなかったのか、キミ)。腹が満たされ、エネルギー充填完了な気分。風邪も即時撃退されることでしょう。持つべきものは友、という常套句が頭をかすめます。「親切心は出し惜しみしていこうと思います。」などとホザいているもろやん@悪人にはマネできない芸当かと思われます。感謝。
まだ治りきってはおらず、依然小康状態なのですが、昼間寝すぎてしまったために目が冴えて、あまりのヒマさについつい勢いで書いてしまいました。そんな午前5時です(お前、実は元気なんじゃ)。
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