■ 2001年12月

011219 バイトを語ろうシリーズその3。


 ふんふんふ〜ん♪

 と、ベタな鼻歌で書き出してみましたこんにちは。今日の僕はゴキゲンです。なぜかっちゅうと、

 ボーナス。

 が出たからです。おお素敵な響き。いつの間にやら年の瀬、ボーナスのシーズンです。バイトとは言えそれなりの時間働いてますから、ボーナスが支給されてしまうのです。生意気な。まあ、微々たるもんなんですが。どのくらい微々かというと、プレステ2とDoCoMoの503isシリーズ、両方は買えないくらいの微々さ加減です。おお、ほんとに微々だね。雀の涙ってまさにこれだね。でも出してくれるだけうれしいね。「給料の2.5か月分だぜ」とか言ってやがる友人には鼻で笑われそうだけどね。

 とは言え僕にとっては生涯初のボーナス、ということになるわけです。これは初めてバイトして給料もらったときと同じくらいのしみじみとした悦びがあります。働いたんだね、おれ。稼いだんだね、おれ。来年にはさらに進化して普通のボーナスもらえる身になってるといいね、おれ(なってないと困る)。こう心の中でつぶやきつつ、拳を握りしめ涙を浮かべて中空を見上げます。ハタから見たらアヤしい人です。だけどうれしいんだからしょうがない。まさしく年末のご褒美ですね。さてさて、何を買いましょうか。今の僕は気が大きくなっています。ということで、

 僕にたかるなら、今です(気、大きくなり過ぎです)


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011218 バイトを語ろうシリーズその2。


 私、パチパチ君が好きなの(告白)。

 郵便局でバイトをしてると、静電気に頻繁に襲われます。郵便物を運ぶ台車や入れるケース、そして郵便物そのものに至るまで、静電気の温床。大繁殖。過密地域に指定。食糧難に注意しろ。

 郵便局員もバイトたちも、この静電気には戦々恐々です。おっかなびっく手で触れて、襲われなかったらおなぐさみ。油断してて不意に襲われようものなら、「痛っ」と叫んで手を引っ込めて顔をしかめます。日常生活の中のものの比じゃないくらいに強烈なヤツを食らいますから。

 ですが僕は冒頭で告白したとおり、パチパチ君にゾッコンラヴ。受け入れ態勢万全です。進んで手を伸ばし、ピリッと来ようものなら、「おう」と恍惚の息を漏らします。バチッと強烈なカウンターを見舞ったら、「あああっ」と興奮の汗を額ににじませます。心構えができてなくて不意に重いボディブローをバチチッと食らってしまったら、そこはさすがの僕もびっくりしますが即座にキッと相手を睨み返し、口の端に余裕の笑みをたたえながら「やるじゃねえか、おめえ」と、一世代前の少年漫画の登場人物のようなセリフを吐いて立ち去ります(いや、仕事しろ)。あ、ちょっと飛躍し誇張し過ぎましたが大丈夫ですか。ついてきてくれてますか。こんな僕はヒシヌマ会に入会できますか(ローカルネタ)。ともあれこんな静電気好きな僕に今の仕事場はうってつけ、っちゅうことです。

 なんでこんなに静電気が好きかなあ? と、ずっと考えを巡らせていたのですが、つい最近、やっと答えが見つかりました。

 そう、だって、

 僕はMですから(告白2)。


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011217 バイトを語ろうシリーズその1。


 今まで特に日記中で触れたことはなかったので詳しく知ってる人はいないと思われますが、僕は郵便局でバイトをしております。深夜勤。銀座で。僕が銀座の夜の蝶と呼ばれている所以はここにあります(どこ)。隔日で夕方6時から翌朝8時まで勤務。素敵な14時間労働(仮眠時間もあるけど)。昼間にあれこれと活動するためには、夜にワリよく稼げるバイトがいいわけで、年金だの保険だの、諸々の条件を考えるとこういう選択になりました。

 反面、生活サイクルなんて無きに等しくなります。体内時計もめちゃめちゃです。普通の時間に寝て普通の時間に起きることは、まず、ありません。こんな生活を半年以上も続けてると昼間の精神状態に異常をきたさないはずもなく、元来の性格もあいまって僕は日中いつでもぼんやりしています。諸事象に対する反応速度が遅いのは、眠いからに他なりません。そう、僕は年がら年中眠気を漂わせている男。

 これで仕事内容がキツかったらそれこそ死にますが、実はたいしてキビしくもありません。ちゃっちゃっちゃっと片付けてしまえば後はヒマ。だからこそ空いた時間を読書に充てるという芸当もできるのです(010723)。僕にとって、このバイトの最大の利点はここにある、と言えるでしょう。


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 だけどこれは閑散期なればこその芸当で、年も押し迫った12月ともなるとそうもいきません。その原因となるのが、

 お歳暮。

 重い。

 重いんだよこのやろう。

 石鹸だか缶詰だか知らねえが、無駄に重量稼ぎやがって。運ぶ方の身にもなれってんだ。こちとらそもそも肩も腰もイわしてるんでい。これ以上痛めたらどう責任とってくれるおつもりで? みなさん、お歳暮なんて風習、もうナシにしませんか。いりませんよ、お歳暮なんて。え? まだもらえる身分じゃねえくせに言えた義理か、ですって? ごもっとも。じゃあ譲歩して提案。お歳暮に米や果物を贈るのはもうやめましょう。コーヒーギフトは廃止。新巻鮭は匂いが充満するので却下。お歳暮は商品券に限定という方向で。決定。総務省さんどうぞよろしく。郵政民営化よりもこっちが急務ですよ、小泉さん。

 てなわけで、ただ今繁忙期まっただなか。あと半月の勝負です。健康体で新年を迎えられんことを祈念。年賀状企画を立ち上げた(011101)のは売り上げに貢献しようという深謀があったのだ、なんてことはありません。そんな愛社精神、あってたまるか(社?)


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011213 なんてタイムリーなんだ。


 この世の地獄。

 というものがあるとすれば、そのもっとも身近なものは、ひとり暮らしの人間に襲いかかる風邪に違いありません。

 はい、もろやんの12月11日の日記からの引用です、こんにちは。1週間に一度しか更新しない日記にもかかわらず足を運んでくださってるみなさまに感謝。

 てなわけで、風邪をひきました。もろやんの策略にものの見事にハマってしまった気分です。「ひとり暮らしと風邪」ネタは最初期の日記でも扱っているのですが(000130)、ネタのリサイクルにも耐えるほどに汎用的で便利なネタかと思われます。もろやんの日記を読んでにんまりと笑わせてもらったその日に風邪をひくなんて、タイムリー過ぎます。どこか運命の糸のようなものを感じます(やだ)

 前夜、就寝前から予兆はあったんです。ノドに違和感があり、胃がキリキリキリ…と痛みました。微熱もあるような気配です。これは危険だ注意せよ、とばかりに熱い風呂から出たあと、湯冷めしないうちにエイヤッと布団に潜り込みました。

 いつもならこれでスッキリ爽快、風邪の萌芽を撃退して翌朝を迎えることができていたんです。しかし今回は風邪の勢いの方が勝っていたらしく、本格的な熱と胃の痛みとともに目が覚めました。最近のオーバーワークで体力が落ちていたからかもしれません。見事な風邪です。風邪の世界へようこそ。「お、日記のネタになるぞ」と朦朧とした頭の片隅で思ってしまったのは転んでもタダでは起きない精神の現れです。

 さて頭の鈍痛と胃の痙攣に耐えながら寝ることにします。幸いにして不可避な用事はありませんから、ひたすら部屋にこもっていればよろしい。しかしながら唯一にして最大の問題はそう、僕がひとり暮らしである、ということです。身体が弱れば気も弱くなる、のが道理というもので、やたらと人恋しくなります。薬を求めに病院に行ったり食料を求めにコンビニに行ったりする気力もありません。ひとり暮らしの身が恨めしくなります。

 頼れるのは友人、ということになるのですが、こういうときに気軽に頼みごとをできるヤツ、となると限られてくるのもまた、友人というものです。幸いにしてひとりだけ心当たりがありました。彼は近所に住んでいますし、救援部隊にうってつけです。SOSメールを飛ばしました。

 「仕事終わったあと、時間ある? 風邪で発熱して動けないので、飲料食料を買ってきて欲しいな、と思ったんだけど。時間がなければ、いいです。ぐるぐるぐる…。」

 低姿勢です。
 「欲しいな、と思ったんだけど。」
 と、願望の意をぼかしているようでいて、その実相手の同情心に訴える表現をしています。
 「時間がなければ、いいです。」
 などと譲歩の姿勢を示しながらも、「時間を作りやがれ、このやろう」と言外にほのめかしています。
 「ぐるぐるぐる…。」
 と最後に付記したのは緊張の緩和のためですが、これを書いているのが病床に伏す24歳男子だという事実を考えるとちっともかわいくないです。

 この計算高いメールにまんまとハマってくれた友人P。折り返し電話をくれました。「なんだどうした大丈夫か? なに買ってきて欲しい?」と。半日ぶりに触れる人の声は、その相手が腐れ縁の悪友といえども感慨深いものがありますが、そんな感動を気取られてはなりません(恥ずかしい)。風邪の人らしく覇気のないトーンで、「ポカリスエットとヨーグルトをよろしく哀愁」とリクエストします。

 30分後、玄関先がどたばたと騒々しくなります。「買ってきたぞー。うるあっ」と、スーパーのポリ袋をかざしながら威風堂々と部屋に入ってくる友人P。おおありがたやありがたや。さっそくポカリスエットを開け、水分補給。彼は僕のリクエストの他にも、「薬よりよっぽどキくよ」と栄養ドリンク、「生姜入ってるからね」と鶏の唐揚げを買ってきてくれました。ドリンクをぐびぐびと飲み干し、唐揚げをばくばくと食らいます(胃が痛いんじゃなかったのか、キミ)。腹が満たされ、エネルギー充填完了な気分。風邪も即時撃退されることでしょう。持つべきものは友、という常套句が頭をかすめます。「親切心は出し惜しみしていこうと思います。」などとホザいているもろやん@悪人にはマネできない芸当かと思われます。感謝。

 まだ治りきってはおらず、依然小康状態なのですが、昼間寝すぎてしまったために目が冴えて、あまりのヒマさについつい勢いで書いてしまいました。そんな午前5時です(お前、実は元気なんじゃ)。


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011205 今回読者無視で走ります。


 ホームページ。

 と言っても、普段使われている意味での「ホームページ」ではなく、ブラウザ起動時に表示されるサイト、という意味での「ホームページ」である。これは無論ユーザが任意に設定でき、最も閲覧頻度が高いページをこの「ホームページ」としている人が多いようである。例えばYahoo! JAPANGoogle等の検索エンジンや朝日新聞毎日新聞等のオンラインニュースペーパー。あるいは自身が常駐しているサイトや制作しているサイト。設定が面倒だからと、デフォルトのマイクロソフトのサイトやパソコンメーカーのサイトをそのままホームページとしている人もいた。人それぞれ。僕の場合は、

 ニッカンスポーツ・コム

 スポーツ紙系のサイトの中では最も情報更新が早く、かつ見やすくまとまっていると思われる。どんな情報をさておいてもスポーツ情報の入手に執心する僕としては、このサイトをホームに設定することは当然至極のことなのである。が、一般的にはそうでもないらしい。友人は毎度このページが開かれるやいなや、

 「…え? これがホームなの?(マジかよ)

 と突っ込む。だが、そもどこが突っ込みどころなのかわかってない僕は、「え? 何か問題でも?」と返すことになる。だって試合速報とか結果とかが即座に入手できちゃうんですよ? 今だったらプロ野球のトレードとか契約更改とかの情報が随時掲載されるんですよ? 記事全文を閲覧できるんですよ? わお素敵。


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 今朝も僕は起床後パソコンを立ち上げネットに接続しブラウザを立ち上げた。爽やかな朝、本日のニッカンスポーツトップ記事は、

 長渕剛・清原和博ビッグインタビュー

 マジですか。

 朝に似つかわしくない男臭さ、汗臭さ、暑苦しさである。冬の寒さもすっ飛ぶね。ちなみに僕は小学生の頃からこの二人の大ファンで、半ば人生の師と仰いできた。長渕のアルバムを買い揃え、清原が一面のスポーツ紙を買い揃える。この二人にだったらカラダを許してもいい(やめろ)。清原が長渕のファンであり、二人の間に交流がある、というのは有名な話だが、これを知った僕はどうしようもなくうれしくなったのだった。それはメーヤウでポークカリーとレッドカリーのダブルセットを前にするときの幸せさ加減に匹敵する。最高の取り合わせだ。東京ドームで清原がバッターボックスに入るときのテーマとして長渕の「とんぼ」が流れる様は何度見ても興奮するのである。巨人ファンではない僕も、あの「とんぼ」を合唱するためだけにドームに観戦に行ってもいい。おーおーおー おーおおー おおおおっおー(暴走気味)。勢いに乗ってトップ記事を再掲しよう。

 長渕剛・清原和博ビッグインタビュー

 このトップを見た僕は、「なぬーーーっ」と奮え、記事詳細を読んで、「買わねば」と決意したのであった。

 で、買ってきた(早)

 一面には「サッチー今日にも逮捕」だとか書いてあったが、そんなん知ったことか。文化欄に掲載された二人の対談記事を即座に探し当てる。

 兄弟

 と、紙面中央に最大フォント+赤字+明朝体でどどーんと据えられている。長渕、清原の関係を兄弟になぞらえているのである。時代錯誤なくらいに暑苦しいが、この二人にこの表現なら許されるだろう。記事を堪能し(ちなみに内容も暑苦しい)、紙面を永久保存版にすることを誓う。素敵な記事を読むことができた。これというのもニッカンスポーツをホームページに設定していたお陰である。自分に感謝(ほっといて走らせときましょう)

 2年前、不振に陥り周囲からの酷評に耐えていた清原の元に、長渕から手紙が届く。この手紙に書かれた次の一節に涙する。

 「まだ人生の9回裏じゃねえ

 男だ。

 2週間ぶりの更新がこんなんでいいんでしょうか。


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