050528 昼休みと煙草とコーヒーの問題 [日常]

 昼休みはエクセルシオールカフェで過ごす。

 お昼どき、西新宿はサラリーマンの集団で大にぎわい。ランチを供す居酒屋にファーストフード店にカフェにコンビニに、スーツ姿の彼らが大挙し列をなす。もちろん僕もその一員としての役割をまっとうしている。新宿の昼休みの風景の一部となれて光栄です。

 座る席は禁煙席。少し足を伸ばせば全席禁煙のスターバックスコーヒーがあるのだから、煙草を吸わない僕ははじめからそっちに行けばよさそうなものだけど、そうすることはない。喫煙者がいて非喫煙者がいる、エクセルシオールカフェの空間のほうが好みだから。

 たしかにスターバックスコーヒーは、 「コーヒーの香りを損なわないため」 という世界一正しい理由によって全席禁煙にしてくれているんだけれど、あいにくコーヒーの香りの良し悪しがわからない僕は慢性アレルギー性鼻炎。

 西城秀樹や松本人志や福山雅治が市民団体から 「卒煙表彰」 なんてされてしまうご時世、喫煙者の肩身は日に日に狭まっているものと推察される。なるほど煙草は有害だろう。けど全員が非喫煙者になった世界は、はたして居心地よいものだろうか?

 禁煙席で僕が飲むのはアイスカフェ・ラテ。たまに気分を変えてアイスカフェ・モカ。 「本日のコーヒー」 はめったに頼まない。飲むと必要以上に覚醒し興奮してしまって、午後の仕事が手につかなくなってしまうから。僕はお子さま。ミルク大好き。

 そういえば小学生のころは、昼休みが苦手だった。ドッジボールをはじめとする人付き合いを拒んでいた僕は、ひとりで校舎を徘徊するのが常だった。校舎を2周も3周もしたところで、チャイムが鳴る。45分が、長く長く感じた。早く5時間目になってくんないかなと、ずっと思っていた。通信簿には、こう書かれた。

 「昼休みにひとりでいる姿がよく見受けられました。もっとすすんで友だちの輪に加わりましょう」

 うん、今の僕も当時の僕に、そう言いたい(無駄と知りつつ)。

 サンドイッチを食べて、カフェ・ラテを飲み干し、本を20ページも読めば、もう会社に戻らなくてはならない時間になる。昼休みだけを使って1冊の本を読みきるには、2週間も3週間もかかってしまう。20年経って昼休みは苦手ではなくなったけれど、ひとりで過ごしているのに変わりはない。それにしても今の昼休みは1時間もあるのに、どうしてこんなに短いんだろう?

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