071226 酒と泪と男だらけ [日常]

 年末です。付き合いの悪さには定評のある僕ですが、今年は忘年会に出席する (せざるをえない) 機会が妙に重なってしまい、やや食傷ぎみです。先日は編集部の忘年会の幹事を務めるハメに。出欠を確認して店を予約するくらいの簡単な役目とはいえ、気疲れしたなあ。

 宴会に出席してとみに感じるのが、酒に弱くなっちまった、ということ。もともと格別強いわけではありませんでしたが、最近じゃコップ一杯のビールでほんわかするほどで、自分でもびっくりです。昔取った杵柄というか、ほろ酔いのアタマでたまに考えるのは、以下のようなことです (数行、読み飛ばしてください) 。

 「 『酒に弱くなる』 とは、生物学的にはどう説明できるんだっけ? 要はアルコール代謝能の高低の問題なんだけど、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性・不活性は遺伝的に決まっていて個体の一生を通じて不変なわけだから、要因にはなりえないよね。だったらアルコール代謝のもう一方の経路であるミクロゾーム・エタノール酸化系に関与する酵素の活性が連続的な多量飲酒によって亢進して、アルコール代謝能が一時的に上がって 『酒に強くなった』 気になっていたのが、学生時代の僕だったってことだね。社会人になって飲酒の習慣がなくなったことによって、それが元に戻ったってことだね。生命の恒常性っておもしろいね。生命万歳!」

 幸いにしてと言うべきか、僕は飲酒を強いられるような職場環境に置かれたことはなく、加えて晩酌などといった形で家で飲酒する習慣も持ち合わせていないため、平時において酒を口にする機会は月に1度あるかないか、というところです。毎晩集って飲んでいた学生時代に比べれば、そりゃ弱くもなるよね、とは理屈を抜きにした実感。そう、たまに 「家で酒飲む?」 という話題のときに 「めったに飲みませんよ」 と話すと、 「晩酌しないんだ?!」 って驚かれることがあるんですよね。そこ、驚くとこなのか。晩酌は大人のたしなみなのか。

 素朴に疑問なのが、 「みんな、酒を 『おいしい』 と感じているんだろうか?」 ということ。僕は酒を飲んで 「おいしい」 と感じたことがほとんどないのです。ビール日本酒焼酎ウイスキーカクテルと、慣れれば味覚が変わるのかなと思って飲んではきましたが、どこまで行っても 「苦い」 以上の感想を抱けないのがとっても悔しい。さすがに仕事のあとの生ビールの最初のひと口は 「ぷはーっ」 と爽快ですが、ふた口目以降は半ば惰性で飲む感じ。人生損している気がせんでもないです。

 まあ、こうした経緯もあって最近では 「2杯目はウーロン茶」 キャラが定着しつつあり、それはそれで気が楽なのですが。忘年会ラッシュは明日がラストです。

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