020927 相手は決まった。
さて困りました。
西武ライオンズが優勝。これはいいのです。喜ぶべきことです。優勝の決まり方が腰砕けなものだったとて、喜びが減ずることはありません。この大事を一面で扱わなかったサンケイスポーツは困ったものですが、僕がこの日記で言及したいのはサンスポではありません。
読売ジャイアンツが優勝。これもいいでしょう。アンチ気味な立場の僕も拍手を送ります。就任当初は長嶋二世と揶揄された原監督も、蓋を開ければその監督ぶりはなかなかどうして見事なものでした。今年のジャイアンツの勝因はずばり、「監督が変わったこと」、これにつきます。長嶋前監督が聖域の住人のため、マスコミの論調は歯切れが悪いのですが。長嶋氏にアテネ五輪の日本代表監督を要請する、との報を聞いて「ヤバイんじゃねえか」と思ったのは僕だけではないでしょう。ヘイ、カール!
おっと話がそれました。そのジャイアンツ、優勝の決まり方という点ではライオンズを上回る腰砕けっぷりでした。パスボールによるサヨナラ負けで試合終了、六甲おろしの歌声響く甲子園球場で胴上げというのは映像的に異様なものがありました。それを延々放送していたフジテレビも大したものです。おかげで野球中継以降の番組は150分押しです。「ナイター中継延長のため以降の番組は150分繰り下げて放送いたします。」というテロップには笑いました。おまけに「ナースのお仕事4」は折悪しく最終回2時間スペシャルだったので、23時半に始まって終わったのは深夜1時半です。フジテレビにはドラマの熱心な視聴者からの抗議が殺到したことでしょう。野球中継にこだわって観月ありさファンを敵に回したフジテレビ、困ったものです。て違います、僕がこの日記で言及したいのはフジテレビでもありません。
と、さりげなくフジサンケイグループに毒を吐いてみたところで本題。なにが困ったって、日本シリーズが、ライオンズ対ジャイアンツ、この対戦になってしまったことです。いや言い換えます。僕の中ではライオンズ対清原和博、これです。
困りました。
さんざ書き散らしている通り(020615,020831)、僕は生粋のライオンズファンですが、と同時に清原和博ファンでもあります(011205)。この両者が、日本シリーズの舞台で雌雄を決するわけです(ジャイアンツの他の選手は無視)。果たしてどちらを応援すればよいのか。昨年の夏の甲子園で、岡山代表と宮崎代表が激突した時以来の難問だと言えるでしょう(010811)。この時の日記と同じパターンで攻めていることには気づかないフリです。
ライオンズには勝ってもらいたい、キヨにも打って欲しい。しかしながらキヨが打つということはジャイアンツの勝利を意味する……。ライオンズの勝利はキヨを抑えることなくしてありえない……。このパラドックス(違う)。このアンビバレンス(違う)。このアンチノミー(多分正解)。史上最強チームとの声もある今年のライオンズ。肉体改造を経て輝きを取り戻しただんじりファイター清原和博。両者の魅惑の対戦、日本シリーズ。その模様を夢想しつつ悩みつつ過ごせるこの一ヵ月間は至福です。みなさまも、今しばし『獅子心中』にお付き合いください。ええ、もうちょっとの辛抱ですから(しまった、前置きのほうが長かった)。
通勤途中のキオスクで購入。
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