Rana's Diary

　　　030607 「私と宮崎」　――kanako

　そんなわけで、ひょんなことから行ったこともないのに宮崎県のことについて作文を書くことになってしまいました。今まで「宮崎と言えばシーガイアと巨人のキャンプ地」としか印象がありませんでした。

　シーガイアといえば、ひたすらどでかいプールです。これが完成し、ニュースなどでその様子を見るにつけ、まだ幼かった私は「楽しそうだなあ、１回行ってみたいなあ」と思い鼻息をむふむふと荒くしていたものでした。実家が山の中なので、泳ぐといえば小さい学校のプールか小さい川です。海で泳いだ経験もほとんどありません。だから、大きなプールという物にあこがれていたのです。

　もう１つは、巨人のキャンプ地・宮崎という一面です。私は巨人というチームが嫌いです。従って、いつも野球中継をＴＶで観る時には、中日なり横浜なり広島なりヤクルトなり阪神なり阪神なり阪神なりをいつも応援し、巨人が勝っては悔しがり、巨人が負けてはにやりとほくそ笑んでおります。それほどまでに嫌いなチームがキャンプを張っている地になど、これといって興味が湧くはずなどありません。

　それに我が地を振り返ってみれば、今年の春まで高知では西武、阪神、ダイエーと３球団もキャンプを張っていたのです。おのずとこちらの方に目が向くのも当然です。

　しかしながら、宮崎にしてみれば巨人がキャンプを張ることで得られる観光収入は計り知れないものがあります。また、宮崎県はスポーツ施設を充実させようと、野球グラウンドやその他運動施設の整備などもろもろを建設したそうです。特に野球関連の施設に相当の力を入れたような気がします。

　そのせいで、ダイエーは突如として来年春からキャンプを高知から宮崎に移すとのたまいました。しかもそれを発表したのは今年のキャンプが終了した後のことです。当然、もう高知に来ることはないのですから、これまでさんざんお世話になった方々へのお礼もない、ということです。西武も来年の春からキャンプ地をどこかに移転させます。これを発表したのは１年前のことでした。この時は西武も高知県民から冷たい視線を向けられたはずです。しかしながら、その分今年のキャンプでは球団総出で様々なファンサービスを企画し、県民にあたたかく送られたことでした。それと比較すると、高知県からダイエーファンはどれくらい消えるのでしょうか。

　ダイエーののっぴきならない台所事情もわからないではありません。実際赤字続きです。九州で新たなスポンサーを獲得するために、キャンプ地を移転するのはやむを得ないことかもしれません。そのうえ、はっきり言うとダイエーは日本一になるまで寂しいキャンプを送っておりました。少しでも観客を増やそうと、球団側が様々なイベントを企画し、一生懸命キャンプを盛り上げようとしていたのも事実です。ちなみにその頃阪神では野村監督が就任し、西武も松阪投手が入団し、どこも人がいっぱいでした。そんな私もダイエーがキャンプを行っている球場を素通りし、西武の紅白戦を観に行った１人です。それでも、高知市は球場を一生懸命整備し、ダイエーが日本一になった後も変わらぬ協力を惜しまなかったはずなのです。そして今年もダイエーのために市の予算をいくらか計画していたようなのです。それなのに突然宮崎に行ってしまうなんて、高知市長の松尾氏が記者会見で半泣きになっていたのもうなずけます。

　以上のことからも、私が宮崎に対してあまりよいイメージを持っていないことが解ります。

　そしてそんな私は、「霧島」も宮崎県だとは思っていませんでした。てっきり鹿児島県だとばかり思っていました。さっき「ご当地の踏み絵」の「宮崎県」を見て、２１年間生きてきて初めて知った事実でした。

　ちなみに「ご当地の踏み絵」で、高知県も見てみました。当たっているものばかりです。部屋に寝そべってこの作文も書いているのですが、思わずエビ反りになって爆笑してしまいました。

　いずれにしても、宮崎には地鶏など美味しそうな物がたくさんありそうな気配です。１度行ってみたいとは思っているのですが、いかんせん貧乏学生の身なので宮崎にたどり着く前に身ぐるみはがされていそうです。別府で地獄巡りや泥の温泉に入ったりしている間に満足して宮崎に行かずにそのまま高知まで引き返しそうです。それでもらなさんが宮崎までの旅費を出してくださるとのことなので、長期休みが楽しみです。

　余談ですが、私の実家がある村が周辺の２町村と合併することになりました。今年の夏に新しい町名を全国に公募するそうです。条件としては現在の３町村の名前は使わないということです。らなさんならＨＰのトップでいつも笑わせてもらっているので、何かセンスある町名をきっと考えてくれることでしょう。

　さらに余談ですが、岡山の実家にお帰りの際はぜひご連絡ください。岡山まで頑張って足を伸ばして生らなさんにお会いしたいものです。

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